四国お遍路の旅21

9日目も順調に進む。高松市内の栗林公園を横に見ながら、源平合戦の舞台壇ノ浦へ

第八十四番札所・南面山・屋島寺 天平勝宝6年、鑑真和上が唐の国より正式に和国に
迎えられる。おとずれたのが屋島山上、北嶺こそ伽藍建立の霊地なりとして念誦、開基。
その後、和上の弟子の恵雲師が登擧し、堂宇を建立し、1代目の住職となる。815年
(弘仁6年)嵯峨天皇の勅願を奉じて来錫した弘法大師が北嶺にあった伽藍を南嶺に移し
十一面観世音菩薩を刻んで本尊とする。寺宝として平重盛寄進の鉄灯篭、土佐光信筆
源平合戦図などがある。
詠歌・あずさ弓、屋島の宮にもうでつつ、いのりをかけて、いさむますらお
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第八十五番札所・五剣山・八栗寺 827年(天長6年)弘法大師がこの山に登って求聞持
の法を修され、満願日に空中より五柄の利剣が降り、金剛蔵王が示現、山の鎮護を告げる。
大師は剣を山中に埋め、岩盤に毘慮遮那の像を刻み、のち千手観世音菩薩像を刻んで
堂宇を建立。
詠歌・ぼんのぅを、胸の智火にて、八栗をば、修行者ならで、誰が知るべき
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第八十六番札所・補陀落山・志度寺 推古天皇の御代園の子尼は漂着した霊木で十一面
観音像を刻まんと腐心していると、仏師姿の男が現れ、単日に等身大の像を彫りあげる。
「われは補陀落の観音なり」と告げ去った。堂宇建立の際も閻魔王の出現があったという
不思議な縁起を秘めた寺。事を奉聞された推古天皇は当寺を勅願所に定める。
釈迦三尊彫刻の上下表裏なき面向不背の宝珠が志度浦の竜神に奪われ、取り戻すため
房前の漁師の娘と夫婦になり、その妻が命と引き換えに宝珠を取り戻す。妻の菩提を
とむらおうと五間四面の堂宇を建て、志度道場と命名。その後行基菩薩が訪れ志度寺と改号
詠歌・いざさらば、こよいはおこに、志度の寺、いのりの声を、耳にふれつつ
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第八十七番札所・補陀落山・長尾寺 聖徳太子の開創と伝えられている。739年(天平11年)
来錫した行基菩薩は霊夢を感じ、道端の楊柳で聖観世音菩薩像を刻んで小堂を建て安置
その後、弘法大師が唐の国へ渡る前に当寺を訪れ求法を祈願、帰朝後は堂宇を建て、大
日経を一石に一字ずつ書き写して万霊の供養塔を建立、年頭七夜の護摩秘法を厳修され、
その折札を衆生に与えたといわれている。
詠歌・あしびきの、山鳥の尾の、長尾寺、秋の夜すがら、み名をとなえよ
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第八十八番札所・医王山・大窪寺 元正天皇勅願寺、天皇の御代、当地来錫にした
行基菩薩は霊感を得、持念された。その後、唐より帰朝した弘法大師は奥の院で
求聞持の秘法を修せられた。大師は大きな窪の側に堂宇を建立、自ら座像等身大の
薬師如来を刻んで本尊として安置。そして四国霊場ご開創のあいだ所持された三国
伝来の錫杖を納めて88番札所と定め、結願寺と定めた。
詠歌・なむやくし、諸病なかれと、願いつつ、まいれる人は、おおくぼの寺
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結願寺の話
長尾寺(87番札所)の東に、真言宗西教寺があり、そこに俗称穴薬師と呼ばれる奥の
院がある。かつて大師はここを結願寺にしたいと思い、一夜のうちに本尊を刻もうと
発願された。ところが天邪鬼が、鶏の鳴き声をつくって朝を告げたので、大師は自らの
力不足を恥じて諦めたという。今も彫りかけの摩崖仏が残っている。

お名残や これが札所の打ち納め またのご縁を結びたまえ

88か所を打ち納め、最初の1番札所へ打ち納め報告をするため、再度徳島の霊山寺へ再訪
お茶お菓子をごちそうになり岐路へ

11月21日PM4:30浜松を出発してお遍路の旅に出る。計画より一日半ほど遅れるが
東名、湾岸道、第二名阪道を西の向かう。当日は日曜日とあって高速道路料金1000円の
割引料金で長距離ドライブ等での恒例渋滞、豊田JCTまで渋滞、その後四日市JCTから
亀山JCT渋滞と時間ばかりが過ぎてゆく。草津で名神高速と合流して西宮ICまで流れる。
その後も阪神高速を順調に進み、神戸淡路鳴門自動車道へ初めての明石海峡大橋へ。
サンフランシスコのゴールデンブリッジをもしのぐ大きさを実感するも、車ではアッと
いう間に通過、大鳴門大橋も夜中に通過、徳島市内に夜中の12:00到着でした。
22日から9日間11月30日までの巡礼を無事済ませることができました。その足で
大阪の嫁いだ娘宅へ立寄り疲れを癒し、浜松へ無事戻りました。

屋島寺へ向かう屋島ドライブウェイの途中展望駐車場から望む壇ノ浦古戦場
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八栗寺へ登る八栗ケーブル前
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